
HALE NOTEでは、現場に関わった人自身の言葉で、その日の気づきをお届けします。今回は、2026年10月14日にももスタ(MOMOTARO STARTUP CAFE)で開かれた「CARE RE-DESIGN NIGHT 2026」に参加した、岡山大学災害支援学生チーム「Aegis(イージス)」代表のななせさんと副代表のひなこさんです。医療・福祉とビジネスが交わる場で、2人が感じたことを紹介します。

ななせさん(Aegis 代表)
HALELINKの取り組みについて
今の活動を進めるには、業務量が多すぎるのではないかと感じました。SNSでの広報など、Aegisのメンバーが協力できる部分もあると思いますし、もっと社会に広く知ってほしい活動だと思いました。
他のピッチを聞いて
社会問題を起業という形で解決しようとしている人たちがいることを知れて、とても勉強になりました。同時に、自分が取り組んでいる防災活動も、ビジネスとして継続・発展させることができるのかと考えるきっかけになりました。
アプリ開発の発表を聞いて、最近、地元でも防災アプリが開発されていたことを思い出しました。防災の分野でも、もっと使いやすく、実際の災害時に役立つアプリをつくれる可能性があるのではないかと感じました。
イベント全体を通して
登壇されていた株式会社土屋さんのことも知らなかったので、自分は起業やビジネスの分野について、まだまだ知らないことが多いと実感しました。また、こうした活動は、個人の取り組みだけでなく、人と人とのつながりを通じて広がっていくのだと感じました。
先日実施した東北スタディツアーを通じて、防災には自助・共助だけでなく、企業の協力も欠かせないと改めて感じていました。今回のような場にも積極的に参加して、Aegisと地元企業をつなぎ、防災活動をさらに発展させていきたいと思います。
文:ななせ(岡山大学 医学科 5年/岡山大学災害支援学生チーム Aegis 代表)
ひなこさん(Aegis 副代表)
「不足に備える」から「平時から不足しない」へ
災害時の備えや対応は、「足りなくなるもの」への対策を考えることが多いと思っていました。でも、そもそも備えが十分であったり、壊れない・不足しないものが平時からあればいい、という考え方が新しくできました。
災害のときだけでなく、平時からの備えが当たり前に浸透すればいいと、自分でも思います。ただ、それが多くの人に響いて、実際の行動につながるのは難しいとも感じています(自分もそうでした)。HALELINKは地域と医療をつなぐ取り組みですが、どのように地域の人にアプローチしていくのか、そして自分たちにできることはないかと興味を持ちました。
私は、災害や防災を「特別なこと」「すごく熱心な人がやっていること」ではなく、気づいたらそれが備えになっていた、という形で人に広めたいと思いました。
「当たり前」を疑う視点
ほかの発表を聞いて、これまで学校や既存の団体など、もともと出来上がっている組織の中で育ってきた自分は、何か不便なことや困ったことがあっても「仕方ない」と思ってきたことに気づきました。そこで立ち止まって、解決しようとする考え方が、自分の中ですごく鮮明になりました。
これから看護師としてキャリアを積むなかで必死になると思いますが、目の前にあることを当たり前と思わずに、方向を変えて考えてみたり、変えられないかと思えるような視点を持ちたいです。起業には興味がありませんでしたが、自分の中に持っておきたい視点だと思いました。
また、何かを新しく始めるには、人のつてが大事なのだと思いました。「この業界だから」と線引きせずに、いろいろな分野の人がつながる場所は、ありそうでないと感じました。
文:ひなこ(岡山大学 看護学生 4年/岡山大学災害支援学生チーム Aegis 副代表)
岡山大学災害支援学生チーム「Aegis」について
2025年3月に設立された、岡山大学の医療系学生54名で構成される公認サークルです。「大学生(大学)の防災力を高める」「災害発生時、地域の中心になれる人材を育てる」を目的に、医学部医学科1年生への防災講義、岡山県立笠岡高等学校での防災講座、地域イベントでの防災ブース出展などに取り組んでいます。
MISSION:大学生として、未来の医療従事者として。今、行動し、地域を想い、災害に備える。医療と防災の架け橋に。
Instagram:@okayama_disasterprevention
HALELINKから
医療・福祉とビジネスが交わる場に、医療を学ぶ学生が足を運び、自分たちの活動を外の視点から見つめ直してくれました。「平時から不足しない備え」「地域と企業をつなぐ」という2人の気づきは、HALELINKが目指す、平時と有事をつなぐ地域づくりそのものです。「自分たちにできることはないか」という思いを大切に、学生とともに取り組みを広げていきます。
HALELINKでは、医療・防災の現場に関わりたい学生や、地域の医療継続に取り組む医療機関・自治体・企業の皆さまとの連携を募集しています。関心のある方は、お問い合わせフォームからご連絡ください。

