
2026年8月26日〜28日、マレーシア・クアラルンプールを訪問し、2つの医療機関の視察と、国際会議「ICIBEL2026(第6回 生体医工学・生命科学イノベーション国際会議)」への参加を行いました。JST PM研修の一環として、日本臨床工学技士会 国際交流委員会のメンバーとともに訪問したものです。
8月26日は、まずプトラ・マレーシア大学の教育病院であるスルタン・アブドゥル・アジズ・シャー病院(HSAAS)を訪れ、「糖尿病マネジメントと臨床工学の連携」をテーマに意見交換を行いました。日本とマレーシアでは臨床工学の担う役割が異なり、お互いの制度を知る機会となりました。
午後は、代表の平山が調整したクアラルンプール病院(HKL)の救急部を視察しました。150年以上の歴史を持つマレーシア最大級の国立病院で、1日に400〜500人の患者を受け入れています。一次・二次トリアージの仕組みや蘇生エリアに加え、家庭内暴力や児童虐待といった「社会的な救急」にも警察と連携して対応する体制を見学しました。建設中の新病棟には、化学物質や放射線による事故に備えた除染エリアや、感染症にも使える陰圧エリアが設けられ、完全なデジタル化も予定されています。人手が限られる中で医療を止めないための現場の工夫を、直接学ぶことができました。
8月27日〜28日は、クアラルンプール・コンベンションセンターで開かれたICIBEL2026に参加しました。マラヤ大学 医療工学イノベーションセンター(CIME)の主催で、「イノベーションから実装へ」をテーマに、各国の臨床工学技士・バイオメディカルエンジニアの役割や、医療機器の保守管理と医療技術評価(HTA)について議論が交わされました。
今回得た救急・災害医療の現場の知見と海外のネットワークを、医療資源の可視化と災害時の医療継続を支える当社の事業に生かしてまいります。

